いそべ圭太  自由民主党 横浜市会議員(保土ケ谷区選出) 公式ホームページ

2012.10.25

こども青少年・教育委員会 市内視察 平成24年10月25日

こども青少年・教育委員会の市内視察に行ってまいりました。

視察先は、称名寺、神奈川県立金沢文庫、朝夷奈切通の計3か所です。

今回の視察は、横浜市が神奈川県や鎌倉市、逗子市と連携して登録を目指している世界遺産候補、「武家の古都・鎌倉」の構成資産である金沢区の称名寺及び朝夷奈切通を見てきました。
平成16年に「武家の古都・鎌倉」として、登録に向けた活動を開始し、横浜市が登録参画を決定したのは、平成18年となります。
構成資産である称名寺と朝夷奈切通が金沢区にあるため、「鎌倉」という名称ですが、横浜市が参画しています。
世界遺産(文化遺産)としての登録を目指している最中であり、国際記念物遺跡会議(通称:イコモス)の現地調査が本年の9月24日~9月27日に入ったことも報道されていました。
文化財の保護や今回の世界遺産登録に向けた業務は、教育委員会が所管しており、当委員会での視察となりました。

称名寺は、金沢山(きんたくさん)称名寺。真言律宗、別格本山。本尊は、木造本尊弥勒菩薩立像(重要文化財)。
13世紀半ば、北条実時(ほうじょう さねとき)(1224~1276)が創建。
昭和53年(1978)度から10カ年にわたって称名寺庭園・苑池の発掘調査と保存整備事業が行われ、「称名寺絵図」に基づいて昭和60年度に平橋、61年度に反橋が復元され、翌年にかけて庭園の復元整備。橋の劣化・腐朽のため、平成19年度に平橋、20年度に反橋の架け替えが実施されました。

金沢は、鎌倉の外港である六浦を抱え、東京湾を介した交通・軍事上の要衝、すなわち鎌倉の東の要衝であり、そこに重要な拠点として営まれた称名寺は、防御を重視した鎌倉幕府の政権所在地の造営の在り方の特徴を示す寺院であることなどから、「武家の古都・鎌倉」の構成資産となっています。

京浜急行金沢文庫駅から徒歩約15分程度のところに位置しています。

神奈川県立金沢文庫は、北条実時の私設文庫から発展発展したものですが、その後蔵書は後北条氏や徳川家康などにより各地に流出。
現在は、1930年に再興されたもので、金沢文庫の蔵書や称名寺伝来の絵画、彫刻、工芸品など、鎌倉の文化財を今日に伝えています。

朝夷奈(あさいな)切通は、13世紀半ばに鎌倉幕府が、外港である六浦と鎌倉を結ぶために、山稜部を開削して作った切通路。
鎌倉七口(七切通)のうち、唯一、鎌倉幕府の正史『吾妻鑑』に記録がある。
和田義盛の子である朝夷奈三郎義秀が、わずか一日一夜で切り開いたという伝承からこの名がついたと伝えられています。
北条氏滅亡後も、六浦で陸揚げされた物資や六浦・釜利谷で生産された塩などを鎌倉に運ぶ幹線道路として利用されたとのことです。
そのような理由であることなどから、「武家の古都・鎌倉」の構成資産となっています。