いそべ圭太  自由民主党 横浜市会議員(保土ケ谷区選出) 公式ホームページ

2014.08.13

平成25年2月19日 平成25年 こども青少年・教育委員会

△市第171号議案の審査、採決
○(大桑委員長) 教育委員会関係の審査に入ります。
なお、議題に関する当局の説明に際しては、着座のままで結構です。
それでは、初めに市第171号議案を議題に供します。
市第171号議案 横浜市立学校条例の一部改正
○(大桑委員長) 当局の説明を求めます。
◎(山田教育長) それでは、市第171号議案、横浜市立学校条例の一部改正について説明申し上げます。
お手元の一般議案書の72ページをごらんいただきたいと思います。
提案理由でございますが、横浜市立飯田北小学校及び横浜市立いちょう小学校を、新たに設置いたします横浜市立飯田北いちょう小学校に統合し、並びに横浜市立横浜総合高等学校を移転するため、横浜市立学校条例の一部を改正したいので、御提案申し上げるものでございます。
まず、学校統合について、お手元に配付いたしましたA3判の資料で説明申し上げます。
それでは、A3判の市第171号議案説明資料をごらんください。
学校統合につきましては、これまでも地域の御理解と御協力を得ながら、平成18年度以降実施してまいりました。平成24年度は、泉区において、地域や保護者の代表者等で構成する小規模校対策検討委員会から意見書の提出を受けましたので、学校統合を行おうとするものでございます。
このA3判の資料の左が学校統合前の地図でございまして、右が学校統合後の地図でございます。資料の左下の枠にございますように、飯田北小学校、いちょう小学校、それぞれについて平成30年度までの児童数、学級数の見込みを記載しておりますけれども、両校とも全学年で6学級の小規模校でございまして、学校規模の適正化と教育環境の改善を図るため、小学校2校を1校に統合しようとするものでございます。
統合校につきましては、右の図にございますように、名称を飯田北いちょう小学校としまして、設置場所は現飯田北小学校のある場所とするものでございます。学校統合の実施時期は、右下の枠にございますように、平成26年4月を予定してございます。また、あわせて、開校時の児童数、一般学級数を記載しております。
次に、横浜市立横浜総合高等学校の移転につきまして説明いたします。
一般議案書の73ページをごらんください。
既に平成24年第2回市会定例会におきまして、移転整備工事請負契約締結の議決をいただいておりますけれども、横浜市立横浜総合高等学校は、現校舎の耐震性の問題から、南区の神奈川県立大岡高等学校跡地に平成25年度移転予定としております。このことによりまして、参考のとおり、別表3の高等学校の表中、位置を中区から南区へ改めまして、それに伴いまして、記載順を変更するものでございます。
昨年の8月から移転先の大岡高等学校校舎の耐震補強工事と施設・設備の改修工事を進めておりまして、本年5月末に工事を終了予定でございます。工事終了後、校内LANやLL教室の整備などを行いまして、8月の夏季休業期間中を利用しましての移転を検討しております。
なお、条例の施行日につきましては、平成26年4月1日としたいと考えておりますが、横浜総合高等学校の移転に関しましては、教育委員会規則で定める日といたしたいと考えております。
よろしく御審査をお願い申し上げます。
○(大桑委員長) 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
◆(磯部委員) けさのテレビ番組で、本市ではないのですが、学校統合を理由に児童が自殺したという報道があったのですが、この件について何か教育委員会で把握していることはありますか。
◎(山田教育長) 我々も報道等で知ったわけでございますけれども、大変残念なことだと私も思っております。詳細につきまして、どこかへ照会したということはございませんけれども、こういったこともあろうかと思いまして、私どもが統合を進めるに当たっては、従前から統合校同士の授業、あるいは学校行事について、相互に交流を行って、理解を促進するとか、あるいは学校統合後も子供たちの心のケアみたいなことには配慮して、こういった統合については慎重にも慎重を期して進めているところでございます。
◆(磯部委員) 慎重に進めていただいているとお話があったのですけれど、この後、栄区の考え方が出てくると思うのですが、決定してから統合するまでのお話は今いただいたのですけれど、考え方が出てから決定するまでの間、児童・生徒の声はどのように聞いているのか教えてください。
◎(山田教育長) その検討を始めるときには、学校が学校長を初めとして子供たちのいろいろな声だとか考え方を聞くのは当然ですけれども、先ほど申し上げましたように、検討委員会というものを必ず設置いたしまして、地域の方々、あるいは保護者の方々を交えてのいろいろな御心配事とか、御希望とか、そういったものを解消しながら、統合に万全を期してやっているところでございます。
◆(磯部委員) 今まで子供の目線というのは、具体的にどう捉えてやっていただいているのか教えてください。
◎(山田教育長) 従前から小規模校の場合ですと、小規模校は小規模校なりの丁寧なといいますか、細かい指導、あるいは子供の見取りというのができるわけですけれども、一方で、子供の学習環境、生活環境が限られた中であるものですから、学校の活力とか、あるいは社会的な人とのつき合いの仕方とか、そういったものがどうしても欠けている部分がございます。子供一人一人の意見、考え方、目線を大切にしながらも、できるだけ子供の社会性を養う、あるいは活力を出していくといったことから、子供たちの理解も求めながら、学校の統廃合を進めているといった状況でございます。
◆(磯部委員) 言うまでもなく、一番大切なのは子供自身のことだと思っているので、クラスの声とか、個々の児童・生徒の声をきちんと聞いてフォローしていただきたい。皆さんはよかれと思ってこういうことをしているわけですから、結果的に不幸なことが起きないように、これからも慎重に、そしてより一層きちんと声を聞くような取り組みをしていただきたいと思っています。
(中略)---------------------------------------
○(大桑委員長) 他に御発言もないようですので、本件については質疑を終了し、採決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(大桑委員長) それでは、採決いたします。
採決の方法は挙手といたします。
本件については、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
(挙手)
○(大桑委員長) 挙手多数。
よって、市第171号議案については、原案可決と決定いたします。
(中略)---------------------------------------
△市立中学校の授業時数に関する調査結果について
○(大桑委員長) 次に、市立中学校の授業時数に関する調査結果についてを議題に供します。
当局の報告を求めます。
◎(山田教育長) それでは、市立中学校の授業時数に関する調査結果について御報告申し上げます。
お手元の資料をごらんください。
市立市ケ尾中学校の授業時数の不足が判明したことを受けまして、1月21日から2月7日までの間、全市立中学校の授業時数に関する調査を行いました。調査を受けて、各学校が授業時数を確認したところ、調査時点で授業時数が不足すると見込まれた学校は16校ございました。不足が見込まれた学年は全て中学校3年生でございます。なお、これらの中学校については、入試に関する学習内容は既に終了しているほか、既に追加で授業を行う予定を組んでございまして、卒業式までには定められた時数の授業を行う予定でございます。
1の調査結果をごらんいただきたいと思います。
(1)の授業時数の不足が見込まれた学校と時数についてでございますけれども、金沢中学校で22時間の不足が見込まれたほか、ごらんのとおり16校でそれぞれ不足が見込まれてございます。
(2)でございますけれども、授業時数確保のための方法についてでございますが、これらの見込まれた不足時間を回復する方法として、①の特別時間割に教科等の授業を行う予定の学校が14校、②の午前授業日に午後にも授業を設定する予定の学校が10校、以下、ごらんのとおりとなっておりますけれども、⑧以下の方法をとった学校はございませんでした。
次に、(3)の授業時数の不足が見込まれた理由についてでございますけれども、①の日常的な授業時数の管理が十分でなかったといった学校が15校となってございます。
ページをおめくりいただきまして、2ページをごらんください。
(4)の授業時数の変更内容の周知方法についてでございますけれども、①の保護者に通知を出した学校が5校、②の生徒を対象に説明会を開いた学校が2校、それ以外の学校については、月間予定表などで保護者や生徒に連絡しているといった状況でございます。
2の今後の対応についてでございますけれども、まず(1)として、授業時数の不足が見込まれた中学校に対しては、来年度以降の授業時数が適切に確保されるよう支援・指導してまいります。
(2)でございますけれども、現在、2月上旬に行っている各市立学校から教育委員会への授業時数の報告について、年度途中においても指導主事が行っている定期的な学校訪問等で各学校の授業時数の確保の状況について確認してまいります。
(3)でございますけれども、学校長が責任を持って行うべき学校経営の基本的事項を確実に遂行できるよう、学校の実情をよく捉え、学校の現場力を高めることができるように学校を十分に支援・指導してまいります。
3のその他でございますけれども、次のページにその他この調査とあわせて調査した調査結果などを示したものもつけてございます。後ほどごらんいただければと思います。
御説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○(大桑委員長) 報告が終わりましたので、質疑に入ります。
(中略)---------------------------------------
◆(磯部委員) 確認したいのですけれど、授業時間数の確保とか管理というのは、学校経営上最も大切な部類に入るのかどうか、教えてください。
◎(山田教育長) 教育課程の管理そのものは、学校のまさに基本的な事項でございます。教育課程の中には授業時数も含まれますので、当然のことながら基本の部分でございます。
◆(磯部委員) 2ページの2の(1)今後の対応のところで、来年度以降の授業時数が適切に確保されるように支援・指導してまいりますと書いてあって、今年度から学習指導要領で980時間から1015時間に変わったという御説明をいただいたと思うのですが、こういうのはすごい転換期だと思うのです。より一層ここの指導・支援というのが的確に、そして間違いがないように継続してやっていかないといけないと思うのですが、どのような指導をされていたのか教えてください。
◎(漆間教育次長) 980時間から1015時間にふえてまいりますので、週当たりの授業時数が非常にこまがふえてまいります。そこで、本来ですと何かの行事の後、授業をやらないという取り組みをしていた例が今まで多かったのですが、どうしても授業時間数がふえていきますと困りますので、そのときには例えばちょっとした行事の後には授業をやってみるだとか、それから原則的には50分と決められているのですが、計算練習とか単語などの練習の場合は、10分ごとのいわゆるモジュール方式で、それを5日間やりますと1時間分にカウントできますので、それを意図的に入れ込んでいくという形など、工夫をして授業時間数の確保に努めるように働きかけてまいりました。
さらに、これまで取り組んでおりました行事が本当に必要なのかどうか、あるいは会議の精選はどうなのかということも含めて、検討するように指示、あるいは指導してまいりました。
◆(磯部委員) これは中学校の授業時間数に関するということですけど、小学校は大丈夫ですか。
◎(山田教育長) 中学校の場合、今回は中学校3年生ですけれども、卒業ということがございまして、中学生の中でも1・2年生よりも日数が少ないといいますか、そういった関係がございます。小学校の場合は、1015時間でなくて980時間です。時数が少ないということももちろんあるんですけれども、割かし授業をする1年間の日数が多いということもございまして、多分大丈夫だと考えておりますが、小学校についても改めて今、調査中でございます。
◆(磯部委員) 小学校は調査中ということなので、結果が判明したら、きちんと報告していただきたいと思います。
あと、こういう問題ですけど、最終的なしわ寄せは子供たちのところに来てしまうのではないかと思います。この時期、入試が終わって、新しい生活になるための貴重な時間、そして高校に入れば、今まで遊んでいた友達とも遊ぶ機会が少なくなる。放課後とか、有意義に使いたい時期ですけど、その時期に授業が入るということは、きちんと教えていただいているから、それはそれでいいのかなと思うのですけれど、子供たちに聞くと、友達と遊ぶ時間が欲しいよねという声が多かったので、こういうことは子供の信頼をなくしますし、学校批判、教育委員会批判になってしまう可能性があるので、きちんと取り組んでいただきたいというのが1点。
あと、もう一つ、先程の御答弁で最初の段階ではきちんと組んでいた、その後の中でこういう問題が発生してしまったということだったのですけれど、市ケ尾中学校の問題の発覚や、調査以前に気づいていたケースというのはなかったのかどうか確認したいと思います。
◎(漆間教育次長) ありません。一般的には、市ケ尾中学校は課題がありましたが、先ほど説明申し上げましたとおり、月ごとに教務主任が時間数を確認してまいりますので、市ケ尾中学校の問題の発覚以前にそういうことの情報が入るということはございませんでした。
◆(磯部委員) わかりました。繰り返しになりますが、今回は受験にも影響ないということだったのですが、もし万が一のことがあったら、当然受験にも影響がある。そして、最終的なしわ寄せは当然子供のところに来るので、このようなことがないようにしっかりと取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○(大桑委員長) 他に御発言もないようですので、本件についてはこの程度にとどめます。
(中略)---------------------------------------
△横浜市学力・学習状況調査実施における不適切な対応について
○(大桑委員長) その他で委員の方から何かございますでしょうか。
◆(磯部委員) 私のほうから1点、確認したいのですが、平成25年2月13日の記者発表資料で、市立小学校における横浜市学力・学習状況調査実施における不適切な対応についてという記者発表がされていると思いますが、この件について説明してください。
◎(山田教育長) 今、磯部委員お話しのように、2月13日に横浜市の学力・学習状況調査の実施に伴う不適切な対応について記者発表がございました。不適切な対応があった学校は、都筑区にございますつづきの丘小学校でございます。
まず、学力・学習状況調査というものがいかなるものかということを簡単に御説明させてもらいます。教育委員会が主催して、この調査を実施し始めたのは平成17年度でございます。そのときから、本市の場合ですと、小学校1年生から中学校3年まで全学年、全教科について行っているものでございます。この実施の趣旨は、各学校における児童・生徒の学習状況について把握して、教科指導、あるいは学習評価の工夫改善に生かすとともに、児童・生徒の学力向上のための学習改善に生かすことを目的として、毎年実施しているといったものでございます。当然のことながら、全小中学校ですから、対象は27万人ということになります。
今回の件においては、各学年によって、実施の時期が少し違いますけれども、小学校については、2月7日と8日に実施すると予定しておりました。それで、2月8日に、ある匿名の保護者の方から、つづきの丘小学校において、平たく言うと、子供に問題を教えている先生がいる、これについてはいかがなものかということで、8日の調査ではそんなことないんでしょうねといった問い合わせが教育委員会のほうにございました。それを受けて、教育委員会のほうでこの学校について調べに入ったということでございます。
事実関係でございますけれども、2月7日に実施した調査について、つづきの丘小学校の3年生及び4年性の担任教諭が2月5日から7日当日にかけて、調査内容の一部に係る情報を事前に児童に知らせるなど不適切な対応をしていたといったことが判明した次第でございます。
調査用紙の冊数が足りないとか、あるいは落丁ですとか、そういったものがございますので、事前に各学校に配付して、それぞれの担任、あるいは教科担任が確認して実施するといった状況でございますので、担任教諭は知り得る状態にあったということでございます。不適切な対応をしていた教員が3年生、4年生で4名いたといったことでございましたが、それ以外の学年についてはそういったことは行われておりませんでした。
その中身でございますけれども、7日に行われた国語と理科でございますけれども、例えば国語に関して、出題問題にかかわるローマ字の読み方を事前に練習させたといいますか、こう読むんだよといったことを練習させたとか、あるいは調査の実施中に、「でんせん」を漢字で書きなさいという問題があったのですけれども、電信柱に通っている「電線」と書くところを、たまたまその子供は「伝線」と書いていたらしいのですが、そうだったかなと肘を押したり、そういったような不適切な指導をした。あるいは漢字について、漢字の読み書きを7日の前に指導したり、そういったようなことでございます。理科については、電流の回路図について、事前に出るということで指導したといったようなことでございます。
原因でございますけれども、小学校3年生、4年生の担任ですが、自分のところの学級、あるいは学年の正答率が従前から低かったので、それを上げたいといったことで、そういったことに及んだということが一つ。
もう一つは、学校によって教育課程の編成は任されておりますので、教える中身が若干教科書と前後することがあるのです。調査の期間にそこまで終わっていない、あるいは前後させたがためにそこをやっていないといった、いわゆる未履修という状況が出ることも当然考えられるのですけれども、たまたまこの学校ではそのような状況があった。もしそのような状況があれば、これはもともと学校の比較をするとか子供同士の比較をするというテストではないものですから、そこは外すという扱いになっているわけですけれども、自分の持っている学級の未履修の状況について、本当は校長に報告して外せばいいのですが、それをしなかった。学習のおくれとか、そういったことを指摘されるといったことも危惧して報告しなかったといったことがあった。
根底には、先ほどからお話しいただいていますように、教育課程の管理、運営が適切でなかったといったことが、もともと大きなところにございます。そういったことを踏まえて、当然、当該校には指導して、こういったことが二度とないようにするということとあわせて、もともとの調査の目的について、しっかりとやるということと、事前に調査問題を配付するわけですから、どうしても見る機会があるので、その見る機会を短くする。だからといって、知り得ないわけではないですから、少なくとも方法を再検討する余地があるのではないか。
もう一つは、基本のところの教育課程の管理とか運営について、もう一度基本からきちんと御理解くださいといったことを、ちょっと情けない話ですけれども、やらざるを得ないと考えております。
以上でございます。
◆(磯部委員) 御説明ありがとうございました。今のお話で少し不思議に思った部分と、1点安心した部分があります。先ほどの授業時間数の管理ができていなかったという話は別の次元の話ですが、学校のカリキュラムとか行事によっては、どうしても調査までに教え切れないことはあると思うので、無理して直前に教えたり、そのときに教えたりすることは必要ないですし、そんなことをするからおかしくなってくる。最初は教育委員会のほうで未履修の問題があったら事前に教えなさいと言っているのかなと思ったのですけれど、それはないという御答弁をいただきましたので、この点に関しては安心しているところであります。
あと、今回この学校の名前が出てきたのですが、3年生の担任と4年生の担任でお二人ずつ、合計4人の方がなさったということは、何か学校の中で組織上このように取り組みなさいとか、このようにしなさいといったことがあったのではないかとどうしても疑念を抱かざるを得ないのです。これが例えば学校の中で特定の1人の先生だけがこのようなことをしてしまったというのであれば、先生の落ち度かなと思うのですが、4名の先生ということは、かなり集団的にというか組織的にやったのではないかと思うのですが、教育委員会の見解をお聞かせいただければと思います。
◎(山田教育長) 大変残念なことに、そう疑念を抱かれるということはある意味当然のことだと思いますし、我々もそれを危惧いたしました。したがって、ほかの学年はとか、それぞれ3年生、4年生、2クラスずつですけれども、学年でないかということを徹底的に調査するように学校のほうには校長を通して指示いたしまして、学校全体として、そういったような体質を持っているとか、構造的なものであるということはなかったと考えております。
◆(磯部委員) 例えば未履修によってとか、調査の点数が悪かったということによって、学校の先生自身や校長先生の評価が悪くなるということを気にすることは学校現場であるのか教えてください。
◎(山田教育長) 今回、余り言いわけにはならないのですけれども、7日に試験が行われているのですが、1月末にインフルエンザで学級閉鎖になっているのです。また、2月の初めに不幸なことに担任自身がインフルエンザにかかってしまって、5日ぐらい休まざるを得なかったということもあって、そのことが未履修に影響したということもあるのではないか、本人の健康上、あるいは学校のインフルエンザの蔓延といったことが影響したのかなと思っております。
未履修そのものについては、この学校に限らずあり得る話なので、そこは外してくれということは従前から指導していますし、その年々のテストのときにもそのことは伝えておりますので、それが一般的に先生の評価につながると考えている人は少ないだろうと思います。もともと子供の学力をどうしたら一番上げられるか、子供に即したやり方、指導の方法はどういったものかということを考えるための方法でございますので、先生の評価をすること、結果としてそういったことはあるかもしれませんけど、それが目的ではないということでございます。
◆(磯部委員) 今回つづきの丘小学校ということだったのですけれど、他校の調査はしたのかどうか、絶対に同様の事例がないのかどうか、お聞かせいただければと思います。
◎(山田教育長) 他校の調査はしておりませんけれども、長年にわたってこの方法でやってきておりますし、そんなことはないと私のほうでも思っております。通常、この類の事件が発生しますと、直後に匿名であったとしても、いろいろな方から「うちにもあるよ」とか、あるいは「これだけではないよ」というふうな情報が来るのですけれども、今回に関してはそれがなかったといったことも、それを裏づけているのかなと考えております。
◆(磯部委員) わかりました。点数や学力向上の取り組みというのはしていかなければならないし、引き続きお願いしたいと思うのですけれど、前にもお話ししたかもしれないのですが、不適切なこととか、不正なことを行うと、どうしても子供の感覚、子供の目線から離れることが多くなっていってしまうと思うのです。多かれ少なかれ、学校だけではなく社会全体にはいろいろな問題がありますし、もちろんよい面も多くあると思います。学校も当然よい面のほうが多いと信じていますし、そうだと思っていますので、評価の問題ではなく、適正に取り組んで、子供たちの目線でどうあるべきかということを考えて、取り組んでいっていただきたいと思います。
(中略)---------------------------------------
○(大桑委員長) 他に御発言もないようですので、本件についてはこの程度にとどめます。
平成24年度本会議風景 市会