いそべ圭太  自由民主党 横浜市会議員(保土ケ谷区選出) 公式ホームページ

2012.11.06

通知表の事前公開問題と高校受験に関する事務処理ミス

■通知表の事前公開問題
先日のブログでも問題提起をし、全国的にも注目を浴びた「通知表の事前公開問題」ですが、昨日の市会常任委員会において、一定の結論が出ました。

冒頭、今田忠彦教育委員会委員長より「判断を誤った」「方針の変更を指示した」「教育委員と事務局の連携が悪かったことも一因」などの発言があり、事実上の謝罪と撤回がありました。

委員会の質疑では、他の委員(議員)に先だって、冒頭口火を切って発言をいたしました。

確認したところ、今回の件、6名いる教育委員の中では、常勤であり事務方トップである教育長のみが承知していただけであり、教育委員長を含め、他の教育委員は報道後に知ったとのことでした。
通知は、「指導部長名義」となっており、このような重要な問題について、部長通知は問題の軽視ではないかとの指摘もいたしました。

出席した中里順子教育委員は、「事前に分かっていれば、断固反対していた」と述べられ、教育委員と事務局に大きな温度差があることもわかりました。

冒頭での教育委員長の発言があり、これで修正されるのであれば、とりあえず一定の結論がでるため、細かい指摘はしませんでしたが、
・承知していたのは誰(組織決済)※再掲
・問題の軽視 ※再掲
・組織体制の問題
・教員の子どもに対する思いの低下への危惧
・機械(データ)化しても「生身の人間が生身の子ども達をきちんと見ていかなくてはならない」
・教員のプロとしての自覚
・教育現場の見るべき方向は「子どもだ」
などの質問や指摘、要望をいたしました。

全国的に失態をしてしまった横浜市教育委員会ですが、これを機に教育委員を中心に、事務局、学校現場が一丸となって、横浜の子どもたちの未来にために尽力していただきたいと考えています。

■市立中学校における高校受験に関する事務処理ミスについて
教育委員会事務局提出資料の抜粋—————————–
当該中学校の生徒が受験を予定している高校では、願書提出前に高校と中学校との間での事前相談が必要とされていました。しかし、学級担任が保護者に願書提出に必要な書類を渡すときにはまだ事前相談が行われておらず、またその旨を保護者に伝えることを失念してしまいました。
その後、当該生徒の保護者が高校に願書を提出したところ、事前相談が行われていなかったため、高校から当該生徒が希望する受験日の受験票が交付されませんでした。
この高校については、ほかにも受験の機会があるため、当該生徒は他の受験日に受験する予定です。
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中学校で願書出願に関する事前相談を怠った結果、受験票が交付されなかったという非常に重要な案件です。
また本件は、市民の方からの情報提供メールで発覚しました。

他の委員(議員)が発言をしなかったため、私ひとりの発言となりました。

県立高校で事務処理ミスがあり、受験できなかったとの報道が先日ありました。
本件はまだ機会があることですが、一歩間違えばその子の一生を台無しにするかもしれない重要な案件です。
また、市民の方からの情報提供メールが届く前の時点では、教育委員会事務局や学校教育事務所は一切本件については把握せず、問題軽視ではないか。
報告体制はどのようになっているかなどの指摘をしました。
本件、情報提供がなかったら報告がなかった可能性も否定できません。
教育長は、「学校現場は報告するつもりだったと聞いている。しかし、事後のことなので実際のことはわからない」などと答弁しました。
今までのやりとりの中で教育長は、横浜の教育は開かれていると何回も答弁しています。
私は、「隠ぺいと思われるような行動は正すべき」と指摘しました。

様々なミスや判断の誤りが相次いで発生し、教育現場の信頼性はますます失われつつあります。
しかしながら、現場では一生懸命信念を持って子どもたちの未来のために当たられている先生方のほうが多いと信じています。
繰り返しになりますが、教育委員を中心に、事務局、学校現場が一丸となって、横浜の子どもたちの未来にために尽力していただきたいと考えています。

また、次回の常任委員会では、素晴らしい報告があることを期待しています。