いそべ圭太  自由民主党 横浜市会議員(保土ケ谷区選出) 公式ホームページ

2016.03.12

都市整備局 局別審査 平成28年予算第一特別委員会 平成28年2月29日

平成28年度予算特別委員会の局別審査において会派を代表して「都市整備局」の平成28年度予算審査を担当し、以下の5テーマにおける当局の認識を確認しました。

(今回は質問の要旨だけでなく、答弁の要旨も記載しています。)

1 保土ケ谷駅東口のまちづくり

(1)まちづくりの基本方針となる都市計画マスタープランでの位置づけ

【答弁】「都市計画マスタープラン 保土ケ谷区プラン」における保土ケ谷駅周辺の位置付けにつきましては、星川・天王町駅周辺と並び区の中心部として、業務・商業・文化などが複合したつながりのある一体的なまちとするとともに、鉄道・道路などの交通の拠点として重要な役割を担うこととしております。また、「保土ケ谷駅周辺地区プラン」においては、区全体の「顔」として交通機能に優れ、バリアフリーを追求した快適で安全な環境をめざすとされております。

(2) 地域の要望や課題にどのように向き合うのか

【答弁】今、ご指摘いただきました福祉や子育て支援機能の整備などの地域のニーズについては区を通してきちんと認識しておるところでございます。また、都市計画マスタープラン 保土ケ谷駅周辺地区プランでは、駅から駅前広場へのアクセス性向上やバリアフリー化、駅周辺への公共的な施設の整備、東口商店街の活性化などが課題としてあげられております。今後、地域の要望にしっかりと耳を傾けるとともに、課題をきちんと把握しながら、将来のまちづくりにしっかりと取り組んでまいります。

(3) 区とどのように連携するのか

【答弁】地域の要望や課題を把握する上でも、区とは綿密な情報共有を行っていくことが重要でございます。さらに、まちづくりの検討においても、区と積極的に関わり持ちながら議論を深めていきたいと考えております。

2 羽沢駅周辺の交通インフラのあり方

(1)自転車・バイク・自家用車で羽沢駅にアクセスする利用者への対応

【答弁】羽沢駅の開業に合わせて様々なアクセス方法にしっかりと対応していくことは非常に重要と考えています。自転車やバイクに関しては、駅開業に合わせて原動機付自転車も停められる駐輪場を整備する予定であり、具体的な場所や施設計画については、今後道路局と調整してまいります。また、一般送迎車については、羽沢駅近傍に専用の施設を配置する計画はございませんが、今回の事業に伴って新設する付替え道路で乗降が出来る場所を確保するよう、今後、関係機関と協議をしていきます。

(2) 羽沢駅の開業時・開業後の乗降客数をどのように見込んでいるのか

【答弁】神奈川東部方面線を事業化する際に、整備主体である鉄道運輸機構において、需要予測を行っており、羽沢駅の開業時の乗降客数は、一日あたり16,500人と見込んでいます。また、開業後については、鉄道運輸機構が25年度に実施した事業再評価の中で10年後、20年後の輸送人員について算出しておりますが、乗降客数についての分析結果は出しておりませんでした。

(3)バス乗降場の規模をどのように計画したのか

【答弁】鉄道運輸機構が事業再評価で実施した輸送人員等の将来予測では、大幅な増加にならないことから、開業時の乗降客数をもとに鉄道に起因するバス利用者を算出し、現在想定されている開発に起因するバス利用者数も加え、必要なバス乗降場の数を算定しました。その結果、計算上は羽沢駅前の環状2号線側道の内回り、外回りにそれぞれ1か所ずつ合計2か所で対応できることがわかっております。なお、新駅開業に伴うバス路線新設の可能性も考慮すると、余裕を持った計画が望ましいと考え、更に1か所ずつ増やし合計4か所を前提に、今後、交通管理者等と協議を行う予定です。

(4)将来、周辺で開発行為が行われ、バス乗降場が不足した場合の対応

【答弁】新駅周辺には、調整区域の開発にあたっては、地区計画の策定などによりまして周辺と調和のとれた計画的なまちづくりを誘導する必要があると考えております。今後、新たな開発に伴いバス乗降場の不足が見込まれる場合には、開発エリアでの新たな道路計画等に合わせてバス乗降場の整備を検討してまいります。

3 駅前再開発のあり方と新綱島駅周辺の拠点整備

(1)質問者の考えについての見解

質問者の考え「駅前の拠点整備については画一的にならないよう地区ごとの創意工夫が必要」

【答弁】郊外部の拠点整備は、中期4か年計画において、駅を中心として商業やサービス施設、住宅を整備し、市民の方々の生活利便性を高めていくことを目的としております。そのため、駅前再開発においては、一般的に再開発ビルの低層階に商業施設等を整備し、高層部分には都市型住宅を配置する場合が多くなっております。しかしながら、具体的な施設の導入にあたっては、地区ごとの需要に応じた店舗などを配置するととともに、地域のニーズに応じて、子育て支援の施設や高齢者向けの施設を適切に配置するなど、地区の特性を踏まえ、市民生活の向上に向けた施設整備を進めているところでございます。

(2)再開発ビルの商業施設の建設後の安定経営や、将来のテナントの入れ替えなどへの対応

【答弁】商業施設を整備する場合は、物販や飲食など、様々な業種の店舗を適切に配置することによりまして、多くの方々に施設を利用していただき、継続的に店舗の経営環境が維持できるような整備を図っております。また、商業テナントの誘致等にノウハウを持った民間企業に、施設を賃貸して商業運営を行う、いわゆる、マスターリース方式を採用することにより、空き店舗対策や将来のテナント入れ替えにも対応できる取組も行っています。

(3)新綱島駅周辺地区の拠点整備を区画整理事業と再開発事業の一体的施行で行う経緯

【答弁】新綱島駅周辺地区では、かねてから再開発事業を前提としたまちづくりの検討を進めてまいりましたが、土地の個別利用を希望する方々と、建物の共同化を希望する方々とで、意向が異なるため、計画の具体化に至りませんでした。そこで、相鉄・東急直通線の新駅の整備を契機に、新駅上部を活用したバス乗降場などの都市基盤施設や宅地の整備を区画整理事業で、また、その一部の区域で建物の共同化を再開発事業で実施することについて、地元との協議を始めました。その結果、まちづくりに向けた地元の機運が高まり、計画に対する合意形成が進んだことから、区画整理事業と再開発事業の一体施行により、当地区のまちづくりを進めることといたしました。

(4)新綱島駅周辺地区で行った地元説明会での意見

【答弁】2月16日に開催しました都市計画の市素案の説明会では、約220名の来場者がありました。主な意見といたしましては、「安全な歩行者動線」や「利便性の高いタクシー乗り場」、「綱島街道の拡幅」など、都市基盤施設の具体的な整備に関するご要望やご質問。「歴史的資産の保全」に関するご質問。「子育て支援施設」などの整備に向けたご要望。「小学校対策」などについてご質問をいただきました。

(5)歴史的な資源を今回のまちづくりにどのように生かしていくのか

【答弁】この度開始しました都市計画手続きでは、地区計画により、周辺地域も含めた土地利用の方針も定めまして、事業区域に隣接する綱島の貴重な資源である古民家などを保存・活用していくことを明確にいたしました。また、昨年12月から開始したグランドデザインの検討においても、地権者の方々の土地活用の検討とあわせ、地域資源の活用も議論の中に加えていくことといたしました。こうした取組を進めることによりまして、綱島の歴史などを感じていただきながら、多くの人で賑わう、魅力ある街の形成を目指してまいります。

(6)質問者の考えについての見解

質問者の考え「柔軟な事業手法により今後の拠点整備に取り組むことが必要」

【答弁】新綱島駅周辺地区で行う今回の事業手法は、本市でも初めて採用する制度でございます。まずは、当地区のまちづくりを着実に進めることにより、事業推進のノウハウを蓄積してまいります。そのうえで、今後は、他地区においても、この事業手法を選択肢の一つとして検討を進めることや、再開発事業や区画整理事業に拘らず、地区計画等によってまちづくりを誘導していくなど、様々な手法により、まちづくりに取り組んでまいります。

4 みなとみらい21地区のエリアマネジメント

(1)一般社団法人横浜みなとみらい21

ア みなとみらい21地区のエリアマネジメントの現状

【答弁】みなとみらい21地区のエリアマネジメントは、地区内事業者を会員とする一般社団法人横浜みなとみらい21が主体となって推進しています。主な取組としては、街づくりに関する協定の運用などの「街づくり調整事業」。緑化や生物多様性に関する取組などの「環境対策事業」。イベントの開催や情報発信などの「文化・プロモーション事業」など、様々な活動を行っております。

(1)-イ 一般社団法人横浜みなとみらい21が担うべき今後の役割

【答弁】引き続き、エリアマネジメントの推進母体としての役割を担うとともに、帰宅困難者対策をはじめとした防災対策。環境未来都市にふさわしい環境への取組。来街者を呼び込み、楽しませるための賑わいの創出。など、時代の変化に柔軟に対応した街づくりについても、リーダーシップを発揮していくことを期待しています。

(1)-ウ 一般社団法人横浜みなとみらい21への関与の考え方

【答弁】横浜を代表するエリアとして、みなとみらい21地区の価値を維持・向上していくためには、市によるエリアマネジメントへの一定程度の関与は必要であると考えます。一般社団法人横浜みなとみらい21に対しては、市の重要施策である、防災対策や環境対策の強化など、新たな施策への対応を求めており、必要な助成を行っています。あわせて、法人の自主財源の確保の取組強化や経費削減などによる効率的な運営と自主性の確保についても引き続き要請してまいります。

4 みなとみらい21地区のエリアマネジメント

(2)ソトカフェみなとみらい

ア 28年度の取組みの方向性

【答弁】みなとみらい21地区が成熟していく中、街区開発の進捗とあわせて、オープンカフェのような賑わい形成に向けたソフトの取組も大変重要であると考えています。事業開始から約2年半になりますが、この間もオープンカフェを実施できる公共空間の拡大に取り組んできました。今後、より多くの場所で魅力的なオープンカフェが行われ、みなとみらい21地区全体の賑わいにつながるよう、28年度も引き続き地区内の店舗に「ソトカフェみなとみらい」への参加を呼びかけていきます。

(2)-イ 質問者の考えについての見解

質問者の考え「オープンカフェを郊外部にも展開すべき」

【答弁】郊外部も含め、みなとみらい21地区以外のエリアにおいても、地区の価値向上に向けて、エリアマネジメントに取り組む地区が増えてきています。これらの地区において、賑わい創出に向けた取組が検討される際には、「ソトカフェみなとみらい」の仕組みも紹介しながら、各地区の支援を行っていきます。

5 歴史的景観保全事業

(1)リノベーション助成の財源を横浜サポーターズ寄附金とするねらい

【答弁】歴史的建造物の保全活用にあたりましては、所有者をはじめ、市民や企業、民間団体など多くの方の協力が必要でございます。横浜サポーターズ寄附金は、使途を指定して寄附することができるため、寄附という形で直接、歴史的建造物の保全活用に参加していただくことができます。このことにより、財源の確保と同時に、横浜の街の魅力を形づくる貴重な歴史的建造物の保全に対し、全国の皆様に応援していただくきっかけとすることを狙いとしております。

(2)歴史的景観保全事業に対する寄附金を集めるための取組

【答弁】横浜サポーターズ寄附金全体での広報に加えまして、歴史を生かしたまちづくりの広報誌やセミナーなどを通じて、幅広く寄附を呼び掛けてきまいります。また、歴史的建造物の保全の取組において、積極的に活動をしているNPOなどの市民団体に対し、そのネットワークを活かし、全国に向けて広く寄附を呼び掛けてまいります。

正式な議事録ではなく、インターネット中継から文字お越ししたやりとりとなっております。実際の発言は、今後作成される議事録とは異なる部分がございますので参考程度にご覧ください。

■読み原稿はこちらです↓

20160229平成28年度予算第一特別委員会 都市整備局 局別審査 読み原稿

※実際の発言は、原稿とは異なる部分がございますので参考程度にご覧ください。

■横浜市会録画中継↓

横浜市会インターネット中継

当日の質疑の様子につきましては、市会のホームページをご参照ください。

この間、質問の調整や調査にご協力いただきましたすべての市職員の方に感謝申し上げます。

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