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2018.10.29

資源循環局 局別審査 平成29年決算第二特別委員会 平成30年10月15日

決算特別委員会の局別審査において、「資源循環局」の決算審査に関連し、質疑に登壇しました。

(質問の要旨だけでなく、答弁の要旨も記載しています。)

1 廃棄物分野における国際協力(ベトナム・ダナン市への協力)
(1)事業の概要 ≪政策調整部長答弁≫
【答弁】JICA草の根技術協力事業として、家庭から出されるごみの分別の仕組みづくりを支援しています。具体的には、モデル地区において、アクションプランの策定や、ごみ分別に関する市民意識の向上の取り組みを進めています。平成29年度から31年度までの3年間で、ダナン市内の2つの行政区でモデル事業を実施する予定です。

(2)事業の推進体制 ≪政策調整部長答弁≫
【答弁】広報・市民啓発、収集・運搬、中間処理など、各分野の当局職員10名程度でチームをつくり、局全体で支援する体制を構築しています。このほか、市内企業14社にもご協力いただき、事業を進めています。

(3)事業の進ちょく状況 ≪政策調整部長答弁≫
【答弁】昨年6月、ダナン市の担当者を対象に横浜で研修を行い、本市の分別・リサイクルの仕組みを学んでいただきました。その後、ダナン市のモデル地区での分別開始に向けて、アクションプランの策定や住民説明会のお手伝いを行いまして、12月から分別が開始されています。

(4)事業を進める上での課題
【答弁】ダナン市のアクションプランでは、紙、プラスチック、金属、ゴム、ガラスの5種類を分別し、資源化する計画ですが、現時点では、主に紙と、プラスチック、金属の一部となっています。今後は、ゴム及びガラスのリサイクルルートの確立が課題となっています。

(5)課題をどう解決していくのか
【答弁】リサイクルルートの構築には、本市企業の技術・ノウハウが不可欠です。このため、ダナン市の廃棄物処理事業者と市内協力企業との技術協力について、協議を進めています。ダナン市に新たなリサイクルルートを構築できるよう、公民連携で取り組んでまいります。

2 ラグビーワールドカップ2019TMに向けた街の美化
(1)ラグビーワールドカップ開催に向けたこれまでの取組
【答弁】競技会場の最寄り駅となる新横浜駅では、公衆トイレについて、個室面積の拡大や、オストメイト対応の設備を充実したほか、市内で初めて温水洗浄便座を設置いたしました。また、喫煙禁止地区内にある喫煙所について、多くの方に御利用いただけるよう、面積を広げたほか、多言語による標記を行いました。

(2)新横浜駅周辺における大会期間中の路上喫煙対策
【答弁】内外からいらっしゃる方が事前に横浜・新横浜がどういう街だというようなことを多分お調べになろうかと思いますので、市の大会関連ホームページなどを活用いたしまして、市内全域で歩きたばこをしてはならないことや、新横浜駅周辺が喫煙禁止地区であることを事前に周知してまいります。また、大会期間中は、駅周辺や競技会場までの動線に人を配置いたしまして、丁寧な案内に努めてまいります。

(3)オリンピック開催に向けた街の美化の進め方
【答弁】横浜を訪れていただいける多くの方々に、先ほど先生おっしゃられました「ヨコハマはきれいな街だ」という印象を持っていただいて、気持ちよく滞在していただけるよう、ハード・ソフトの両面から取組を進めてまいります。具体的には、会場周辺のほか、多くの人が訪れる横浜駅や中華街などの公衆トイレについて、改修を行うとともに大会期間中の清掃を強化してまいります。また、ホームページを多言語化して案内を充実するほか、日頃からボランティアで清掃活動をしている方々と連携を図りまして会場周辺の美化活動などの取り組みも進めてまいります。

3 災害被災地への支援活動と今後の災害廃棄物処理
(1)被災地での支援活動の状況 ≪家庭系対策部長答弁≫
【答弁】「平成30年7月豪雨」の支援のため7月27日から9月11日にかけまして、車両14台、延べ277人の職員を広島県東広島市と岡山県倉敷市に派遣し、災害廃棄物の収集にあたりました。東広島市では、仮置き場に排出された災害がれきを可燃物と不燃物に分けて、焼却工場や最終処分場へ搬送し、倉敷市では、市中の災害がれきを現地のボランティアと協力して撤去し、仮置き場へ搬送しました。

(2)活動に当たって困難だった点は何か ≪家庭系対策部長答弁≫
【答弁】被災された方々からの要請が後を絶ちませんで、水分を含んで重くなった大量の畳や家具・家電の運搬を手作業で繰り返し、繰り返し、行ったこと、猛暑の時期であったことに加えまして、粉塵が多く ございまして、防護マスクや防護メガネをしなければならないという、作業環境がたいへん過酷であったこと、シーズン的に夏休みシーズンと重なってしまいまして、移動の手段ですとか宿泊先の確保に苦慮したことなどが困難だった点として挙げられます。

(3)これまでの支援の経験を今回の派遣活動にどう活かしたのか
【答弁】これまで、東日本大震災や、熊本地震で支援活動を行った経験のある事務所職員を先遣隊として派遣をいたしまして、被災状況や道路状況の確認を行うとともに、被災自治体の職員の方と派遣に必要な人数や車両の選定を調整いたしました。このように事前に、現地が混乱する中で、経験を活かした調整を行ったことによりまして、切れ目のないスムーズな支援につながり、しっかりと被災者に寄り添う作業を行うことができたと考えております。

(4)今後の災害廃棄物処理にどのように活かしていくのか ≪小林副市長答弁≫
【答弁】実際に災害に遭った時に、どのように市民に接するかということをまず学びました。このことを活かしていくということが大事だと思っています。また、これまでの被災地支援の経験を踏まえて、今般、「横浜市災害廃棄物処理計画」を策定いたしました。この計画を基に、災害の発生状況によって、あるいは発災直後から、復興・復旧に至る時間軸の中で、どう実践的にこの計画を基に行動できるかといったこと、また、自助・共助・公助といった基本的な枠組みの中で、関係者がどう役割分担し連携していくのか、こうしたことを実際に確かめていくことが大事だと思っています。確かめるためにはやはり、防災訓練などを通して、どういったことができるのかということを市民の皆様や関係機関と協力して、平時からそうした備えを充実させていく、といったことで活かしていきたいと思っています。

正式な議事録ではなく、インターネット中継から文字お越ししたやりとりとなっております。実際の発言は、今後作成される議事録とは異なる部分がございますので参考程度にご覧ください。

■読み原稿はこちらです↓
20181015平成29年度決算特別委員会 資源循環局 局別審査 読み原稿
※実際の発言は、原稿とは異なる部分がございますので参考程度にご覧ください。

■横浜市会録画中継↓
横浜市会インターネット中継

当日の質疑の様子につきましては、市会のホームページをご参照ください。

この間、質問の調整や調査にご協力いただきましたすべての市職員の方に感謝申し上げます。
20181015