常任委員会の行政視察2日目の午後は、山形市に伺いました。
視察内容は「山形市立第一小学校旧校舎を活用した山形まなび館について」です。



山形市の中心市街地は、大型店の撤退が相次ぎ、郊外部の開発や仙台への高速バスが1日約70往復していることなどから中心部の活性化が必要とされていました。
この旧校舎は、山形県下初の鉄筋コンクリート造の校舎として昭和2年建築され、76年間使用されました。
学校としての使用は終了しましたが、学校建築史上において貴重な存在であることなど、歴史的価値のある建物を後世に継承するとともに、中心市街地の賑わいづくりの拠点としていくため、「山形まなび館」として保存活用している施設です。

施設の主な目的は、山形の歴史・文化を体感しながら、多くの方々が訪れ活用し、活力と賑わいを創造することです。主に、
１．市民の芸術・文化活動等を通じた交流・学習の場の提供
２．物産を中心とした情報サービスの提供
３．伝統工芸をはじめとする、ものづくりにちなんだ展示会・イベント・体験教室の開催
４．市が所有する文化財や明治から昭和に至るまでの教育資料の展示
となっています。

施設では、多目的ルームや教育資料展示室、文化財展示室、観光交流センターなどがあり、地域の方々や子どもたち、観光客で賑わっていました。

そのほかにも、「山形まるごと館　紅の蔵」や「水の町屋　七日町御殿堰」などの名所を合わせて活用し、81の事業を取り組みながら歩行者の通行量や居住人口を増やし、中心市街地の活性化に取り組んでいます。