いそべ圭太  自由民主党 横浜市会議員(保土ケ谷区選出) 公式ホームページ

2014.08.13

平成25年4月30日 平成25年 こども青少年・教育委員会

△平成24年度末の通知表(あゆみ・連絡票)の誤記載について
○(大桑委員長) 次に、議題にはございませんが、当局より発言を求められておりますので、これを許します。
◎(岡田教育長) 平成24年度末の通知表の誤記載について、御報告させていただきたいと思います。
資料を配付させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。
○(大桑委員長) お願いします。
(資料配付)
◎(岡田教育長) それでは、お手元の資料をごらんください。
4月11日の記者発表後に、教育委員会に未発表の学校が1校ありまして、改めて全市立学校に通知表の誤記載等についての調査を実施いたしました。この結果、合計29校で誤記載がありましたので、御報告させていただきます。
資料1の、評価・評定に関する誤記載ですけれども、当該校2校のうち1校目は、南が丘中学校2年生3人分の音楽科の評定につきまして、計算ミスをして、それに気づかず、そのまま数値を入力して、評価を誤ったというものです。
2校目は港北区篠原中学校1年生63人分の社会科の観点別評価につきまして、入力したときに間違えたことを気づいていながら、最後の通知表に反映させるときにパソコン操作をきちんと行っていなかったために、誤ったまま評価を交付してしまいました。
2番目の、出席・欠席日数等ですけれども、小学校23校、中学校4校、合計27校139人に上ります。
主な内容ですけれども、計算間違え、パソコンや計算ソフトの操作ミスにより生じたものを、きちんとダブルチェック等が行われていなかったために間違えたものです。
3番目に、誤記載を4月11日の発表までに報告していなかった主な理由ですが、前回、3月中旬に文書で通知したものですけれども、今回は4方面の学校教育事務所から、すべて電話等によりまして全校に直接確認をとって調査をいたしました。
理由として校長が挙げたものが、主に2点でした。一つは、保護者に説明を終えて、同意も得てきちんと正しいものを差しかえて配布していたため報告しなかった。もう1点は、文書で通知した後、調査が来るものと思って待っていたという、事務局と学校現場との意思の疎通が悪かったためというのが主な理由です。
今回、これを受けまして、再発防止に向けた取り組みですが、これまでやってきたことはきちんと周知していきますけれども、あわせまして、子供一人一人をしっかりと教師が見つめること、学級担任、教科担任が原簿を確実に作成すること、そして完成した通知表を原簿と必ず照合すること、機械化されたコンピューターなどを過信しないこと、きちんとチェックをして、間違えずにそれぞれの生徒、児童に渡せるように、再度個別に徹底を図っていきたいと考えています。
裏面に出席日数、欠席日数に関する誤記載の報告がありました学校を一覧でまとめております。
○(大桑委員長) 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
◆(磯部委員) 前回に引き続いて、また追加で出てくるとは思ってもいなくて、非常に残念な結果だと思います。
1点確認ですが、前回は鴨居中学校の件も含めて何校出てきて、今回、何校追加になったのか教えてください。
◎(岡田教育長) 平成24年度の1学期に3件ほど発表させていただきました。7月、10月、12月です。このときに23校です。平成24年度後期ということで、4月11日に発表させていただきましたのが11校、今回評価を含めまして両方で29校になりますので、1年間で合計63校になります。
◆(磯部委員) 前回の委員会で報告していただいたときの発表は、何月何日時点の発表ですか。
◎(岡田教育長) 4月11日時点ということになります。
◆(磯部委員) 4月11日時点の報告数から倍以上ふえていると思うのですが、間違いないですか。
◎(岡田教育長) そのとおりです。
◆(磯部委員) 資料の3番に、誤記載の報告をしていなかった主な理由として2点挙げてあります。主な理由以外の理由は、どういった理由が挙がっているのか教えてください。
◎(岡田教育長) 実は保護者、生徒に説明をし、教育委員会への発表をしないという了解を得たものもありました。それについては報告をしなかったと報告が上がってきましたけれども、今回そういうものも入れて公表させていただきました。
◆(磯部委員) 今、すごく驚きの御答弁をいただきました。学校側が保護者に発表しないと了解を得たということは、通知表の誤記載に関しては、教育委員会全市一丸となってなくしていこうという方針で挑んでいると思うのです。それで、この件が起きた場合にはどういった対応をまずとらなければいけないのか、そして教育委員会にはどういう報告を上げなければいけないとかはマニュアルで決まっていますか、確認のため教えていただければと思います。
◎(岡田教育長) 通知で出しておりまして、通知表を配布後に誤記載、未記入が発生した場合には、所管課に速やかに報告すること、報告の際には通知表の誤記載等の防止のための手順書の写しを添えてください、この確認をしましたかということも含めて報告を願っています。
先ほど私が主な理由以外のところで言いましたものは、保護者の同意の中で、これは軽易なものということで校長判断をしたということが上がっておりました。
◆(磯部委員) 保護者の方からは軽易なものですという御意見をいただいたとしても、学校長としては教育委員会に報告する義務がそれでもあるのかどうか、確認をいたします。
◎(岡田教育長) あると思います。
◆(磯部委員) これは、あるにもかかわらず、保護者の方の了解を得たため、という御説明だったが、その言葉に甘えて報告しなかったということは非常に不信感を抱かざるを得ない。ここに書いてある主な理由でも、差しかえ等も終了しており報告しないでよいと判断したためとか、調査があるものと校長が勝手に解釈したとあります。
一応、念のために確認しますが、これらの追加で出てきた分の各学校長は、誤記載の対応をどこかでしたことがある校長なのかどうかわかりますか。
◎(岡田教育長) 一部に、かつて誤記載をした学校もあります。
◆(磯部委員) 誤記載をした学校で、後から報告してきた校長が、みずから陣頭指揮をとって対応しているという解釈でよろしいですか。
◎(岡田教育長) 年度が変わりまして、校長が同じだったかどうか、今手元に資料がありませんけれども、恐らく変わらなかった校長もいたと私は考えています。
◆(磯部委員) 今は不確定なので、また後ほど教えていただければと思いますが、きちんと教育委員会のマニュアルの中で、これだけ何年もかけて、去年も通知表の事前公開という問題もありましたけれども、誤記載防止に対して一丸となって取り組んでいるにもかかわらず、こういう案件が出てくるということは、この問題に対する現場での意識が非常に低いのではないかと感じてしまうのです。学校の先生一人一人が頑張ってなくそうという努力をされてきて、教育委員会もいろいろマニュアルとか手順をつくってやって、減ってはいるのでしょうが、こうやって後から発覚するとか、報告しなくてよいと判断とか、校長が解釈というのは非常に考えが甘いと思わざるを得ません。
4番の再発防止に向けた取り組みの中に、子供一人一人をしっかり見つめることと考えていますが、どうしても見ている方向が違うのではないか。教育委員会が音頭をとって、ほかの先生方もそういうふうに思っているのでしょうけれども、どこかに子供たちではない違う部分を考え過ぎているがために、きちんと報告が上がってこないとか、ミスが起こっているような気がしてならないのです。
学校教育事務所に聞きたいのですが、学校訪問したときに、具体的に通知表の誤記載防止に関する指導は、学校によってどういう指導なり助言なり対応をされているのか、わかる方がいれば教えていただきたい。
◎(鈴木南部学校教育事務所長) 指導主事が個別に学校訪問をしまして、その学校の手順書の確認をしております。実際に誤記載のあった学校につきましては、どこのところに課題があったのか、そして今後どの点を注意したらいいのかということを管理職と話し合っております。また、学校によっては指導主事が実際に職員の場に行きまして、研修を行っております。
◆(磯部委員) 誤記載防止に関する指導のことはわかりましたが、当たり前のことだから本当は聞きたくないのですが、報告、連絡、相談が徹底されていないと前回も指摘させていただいたとおり、今回もそう思っているので、報告についてはどういった指導や助言をしてきているのか、確認のためにもう一度教えてください。
◎(岡田教育長) 今回につきましては、3月に通知を出して報告を求めたわけですけれども、教育委員会の大きな反省といたしましては、事務局と学校現場との意思の疎通がしっかりできていなかったと改めて感じておりますので、磯部委員の御指摘をしっかり受けとめて、今後の対応をしていきたいと思います。
◆(磯部委員) 事務局と学校現場の意思の疎通がしっかりできていなかったと、結構いろいろな場面でお話を聞きます。どうも事務方の通知が教育現場までなかなか徹底されない、そして教育現場の本当の声が果たして教育委員会で拾い上げができているのか非常に疑問に思うのです。教育現場があって、そして教育委員会があって、その両方が一緒にならなければいろいろな問題は解決できないですし、横浜の子供たちのためにならないと思うのです。今後、意思の疎通ができなかったということを私は聞きたくないので、新しい教育長になられたことですから、教育委員会の事務行政を引っ張っていっていただいて、きちんと意思疎通をして、こういったミスがなくなるようにぜひしていただきたいと要望しておきます。
(中略)---------------------------------------
○(大桑委員長) 他に御発言もないようですので、本件については、この程度にとどめます。
平成24年度本会議風景 市会