2014.08.13
平成25年12月9日 平成25年 こども青少年・教育委員会
△市第99号議案の審査、採決
○(酒井委員長) 次に、市第99号議案を議題に供します。
市第99号議案 横浜市少年自然の家の指定管理者の指定
○(酒井委員長) 当局の説明を求めます。
◎(岡田教育長) 市第99号議案横浜市少年自然の家の指定管理者の指定について説明申し上げます。
お手元の一般議案書の219ページをごらんください。
本議案は、横浜市の青少年の健全育成を目的として設置された横浜市少年自然の家赤城林間学園と南伊豆臨海学園の指定管理者について、外部委員による選定評価委員会の選定結果を踏まえ、両施設とも公益財団法人横浜市体育協会を指定しようとするものでございます。
お手元に配付しております市第99号議案説明資料をごらんください。
1の指定候補者の選定につきましては、赤城林間学園、南伊豆臨海学園ともに1団体ずつの応募があり、選定評価委員会で応募書類と応募団体によるプレゼンテーションの内容等を審査いたしました。その結果、応募のあった公益財団法人横浜市体育協会の提案が本市の施策や施設の課題を十分に把握しているなど、すぐれた提案と評価されたことから、両施設の指定候補者として選定いたしました。
2の指定期間につきましては、第3期となる今回は、標準期間である5年間で平成26年4月1日から平成31年3月31日までとしております。
3の施設の概要につきましては、説明資料の裏面のとおりでございます。
○(酒井委員長) 説明が終わりましたので質疑に入ります。
(中略)---------------------------------------
◆(磯部副委員長) 昨年は赤城林間学園の施設、ことしは南伊豆臨海学園の施設を視察いたしました。いずれも、急なお願いにもかかわらず対応していただいて、ありがとうございました。
それで、先ほどもお話ありました南伊豆臨海学園でシーカヤックなど、海の上や中で体験する時期というのは、いつからいつぐらいまでなのか、わかれば教えていただきたい。
◎(入内嶋指導部長) 5月から10月でございます。
◆(磯部副委員長) それぞれの施設なのですけれども、第2期指定管理期間では看護師を配置することになっているようですが、事実かどうか確認したいと思います。
◎(岡田教育長) 指定管理者からの提案を受けて、両方の施設に配置するということになっております。
◆(磯部副委員長) ことし南伊豆臨海学園を視察した際に、南伊豆臨海学園のほうから看護師を配置することになっているのですけれども配置できていませんというお話があったのですが、事実かどうか確認したいと思います。
◎(岡田教育長) 私どもも確認いたしましたけれども、その時点で配置されておりませんでした。
◆(磯部副委員長) 配置できていない期間はどれぐらいなのか、確認したいと思います。
◎(入内嶋指導部長) 平成24年度以降配置ができておりません。
◆(磯部副委員長) 第2期指定管理者の業務を受けるために、今の団体が自分たちで提案し、それが了承されたと思うのですけれども、守っていないことについてどのように思われているのか、見解をお伺いできればと思います。
◎(岡田教育長) 契約上は配置するとなっておりますので、していただかなければいけないのですけれども、これにかわる対応がきちんと、とれていたことは確認しておりますので、その点は問題なかったと思っています。
◆(磯部副委員長) 今それにかわる対応をとっていたというお話だったのですけれども、具体的にどのようなものか確認したいと思います。
◎(入内嶋指導部長) 実際には、看護師にかわる免許等を取得している人間を配置していると聞いております。
◆(磯部副委員長) かわる免許というのは、一体どういうものなのか具体的に教えていただきたい。
◎(入内嶋指導部長) 別途、保健衛生を担当する職員ということで、横浜市体育協会が提案している7人で体制を構築して、保健室の日常的環境整備に当たらせたり、常備薬の補充や状態チェック、AED等の訓練の調整等を行わせているということでございます。
◆(磯部副委員長) そうすると、保健衛生担当職員の方は看護師の資格と同じことができるという解釈で大丈夫でしょうか。確認させてください。
◎(入内嶋指導部長) 看護師の資格と同じことができるということにはなりませんので、教育委員会事務局としても、現在配置を鋭意求めているところでございます。
◆(磯部副委員長) この施設の利用なのですけれども、個人の旅行や行楽などで海に入ったり、海の上で何か体験したりするのとはわけが違うと思っています。教育委員会が所管していて、本市の教育の一環としてこの学園を使っているのだと思うのです。
あと5月や10月だと、気温や水温が低い日もあるのではないかと思っているのですけれども、海の上での体験は、気温とか水温の基準というのは何か設けているのかどうか確認させてください。
◎(入内嶋指導部長) とりわけ基準は設けておりませんが、施設、それから学校側が話し合いによって行っているというところでございます。とりわけ学校のほうは、5月よりも6月下旬から7月ぐらいの活用が多いと聞いております。
◆(磯部副委員長) 6月下旬からというお話だったのですけれども、シーカヤックして、万が一海に落ちたりしたとき、水に関する事故だと、最悪の場合、命にかかわることがあり得るのではないかと考えています。恐らく不測の事態のために看護師を配置するという話になっているのではないかと思うのですけれども、健康上とか危機管理上、子供たちのことに関しては、細心の注意を払うことが求められていると思うのですが、そのあたりの見解はどうお考えか、教えていただければと思います。
◎(入内嶋指導部長) 子供たちの命、健康上の問題というのは最重要視しなくてはいけませんので、現在、さまざまな状況の中で職員をなかなか確保できないということも聞いておりますけれども、今後も引き続き看護師資格を持った職員の確保に努めるよう要請していきたいと考えております。
なお、各学校におきましては、1泊2日とか2泊3日の宿泊体験学習には、よほどの事情がない限り、学校長としては養護教諭のほうも同行していることが多いわけでございますけれども、それはそれとして教育委員会としても努力していきたいと考えております。
◆(磯部副委員長) 今回の議案に上がっている第3期は、看護師が確保できない場合は養護教諭でも対応が可能となっているとお聞きしたのですけれども、事実かどうか確認したいと思います。
◎(入内嶋指導部長) 第3期におきましては、横浜市体育協会のほうが指定管理者と決まった場合には、看護師免許、または養護教諭教員免許状を持つ保健衛生担当職員の配置と提案してございますので、その配置をしてもらうことになります。
◆(磯部副委員長) 看護師と養護教諭というのは、同じ手当てができる資格なのかどうか確認したい。
◎(入内嶋指導部長) 学校でもそうでございますが、緊急時に対しては専門的な資格ということで養護教諭が配置されているわけでございますので、そういう点では不測の事態にならないよう、また緊急の状況のときには適切な判断ができると考えております。
◆(磯部副委員長) 保健衛生の資格を持っているというお話が先ほどあったと思うのですけれども、保健衛生の資格と養護教諭の資格は、医療の世界では、どちらが上位に来るものなのか、わかりますか。
◎(入内嶋指導部長) 先ほど私が保健衛生は資格と申し上げましたが、訂正いたします。保健衛生は、あくまでも担当ということでございますので、そういう点では養護教諭のほうがさまざまな経験を有している。それから、看護師のほうがより専門的に対応ができるという点はあろうかと思います。
◆(磯部副委員長) 第2期指定管理者の中間評価の内容を見ますと、看護師を配置するように改善が求められているのです。にもかかわらず、1年以上改善されずに、第3期に関しては、看護師がいなくなったから、看護師が確保できないから提案を変えてきたと思うのですけれども、この対応についてはどのようにお考えなのか、教育長にお伺いしたいと思います。
◎(岡田教育長) 医療関係機関との連携ということで、学園周辺の医療機関に夜間、休日など可能な範囲での緊急対応の依頼をきちんとしているということもありますし、立地上、看護師の資格を持っている方がなかなか難しい状況の中では、協定を結んでも実現できませんので、実現できる最大限の努力ということで、そこは認めたいと思っています。
◆(磯部副委員長) となると、この施設で万が一の事故が起きたときの安全上の配慮が最大限されているという解釈でよろしいですか。
◎(岡田教育長) そう解釈しております。
◆(磯部副委員長) 教育長にそうおっしゃっていただいたので、そうなのかなと思いますけれども、第2期で約束したことができないからとかであると、第3期でハードルを下げてしまったのではないかと思われてしまうのではないかと考えています。
あと横浜市から離れた地で横浜の子供たちが安全で楽しく体験活動ができるように、しっかりと対応していただきたいと思います。
あとこの施設の外壁は、すごいおしゃれなレンガ張りとなっていて、結構凝ったつくりだと思う半面、現地を見て、それで学園のほうからお話をお聞きして、ところどころ、レンガが落ちてきている状態だということなのです。落ちそうなところは事前にたたいて落としているというお話をお聞きしたのですけれども、専門業者によるたたき検査とか修繕はされたのかどうか、確認させてください。
◎(岡田教育長) これは塩の影響もあろうかと思いますけれども、建設から30年以上経過しておりまして、外壁に張りついているレンガ調のタイルが一部実際に剥がれ落ち始めています。
学園では、利用者の安全確保第一ですから、日常点検を実施するということにしておりまして、タイルの剥離等が発見された場合にはコンクリートで補強、または除去するという状況が続いています。
もう一度施設を見ましたけれども、現在のところ、近々の危険性はないと判断しております。危険箇所を発見した場合には、すぐに対応するということにしております。
◆(磯部副委員長) 緊急の危険性がないというのは、どなたが判断されたことなのか、確認しておきたいと思います。
◎(岡田教育長) 学園のほうで判断いたしました。
◆(磯部副委員長) こういう状態が続くのであれば、専門業者に1度きちんと見ていただく必要があるのではないかと考えています。
あと目視でわかるというのは、相当危険性があるものなのではないかと思っているのです。レンガが落ちて、実際には落ちそうなところをたたいて落としたのかもしれないですけれども、立入禁止の区域も設置していなかったですし、また安全のために建物周囲を歩かないように指導しているのですかとお聞きしても、特に指導していないというお話だったのです。
日常大丈夫でも、万が一の危険性があるところでは、万全な対策をしておく必要があると思うのですけれども、教育長の見解をもう一度確認しておきたいと思います。
◎(岡田教育長) そういう場所については、すぐロープを張って立入禁止の制限をきちんとしております。委員、申しわけないです。ごらんいただいたときに、そういう場所があったのかどうかということですけれども、点検し、危険なところは全部剥ぎ落としてしまって大丈夫だと確認したところを通っておりますので、そういう状況はきちんとできていると考えています。
◆(磯部副委員長) 教育長に大丈夫だとおっしゃっていただいたので信用しますけれども、施設を拝見した感じからすると、安全対策が不十分なのではないかと思いますので、再度点検、対応していただきたいと思います。
あと今後の施設のあり方とか外壁含めた修繕の方向性はどのようにお考えになっているのか、最後にお聞きして終わりたいと思います。
◎(岡田教育長) 今横浜市全体で公共建築物劣化調査をかけて、順次必要なところに工事していくということになっております。子供たちの安全にかかわるところですので、もし危険があると判断されている状況であれば、いち早く対応してくれるように、その部署に要望したいと思います。
○(酒井委員長) よろしいですか。
(発言する者なし)
○(酒井委員長) 他に発言もないようですので、本件については質疑を終了し、採決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(酒井委員長) それでは、採決いたします。
本件については、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○(酒井委員長) 御異議ないものと認め、市第99号議案については原案可決と決定いたします。
(中略)---------------------------------------
△教職員の不祥事について
○(酒井委員長) 次に、教職員の不祥事についてを議題に供します。
当局の報告を求めます。
◎(岡田教育長) 教職員の不祥事について報告いたします。
まず、教職員の不祥事が発生していることに対して、市民の皆様、また市会の議員の皆様方に多大な御迷惑と御心配をおかけしますことにおわび申し上げます。
それでは、お手元の資料をごらんください。
懲戒処分の状況でございますが、第3回市会定例会の常任委員会から本日までの間に2件の懲戒処分を行いました。
内容といたしましては、免職が1件、戒告が1件であります。
依然として、不祥事が続いている実態は極めて残念であり、大変申しわけなく思っております。
市民の信頼を取り戻すべく、組織を挙げて不祥事の再発防止に全力で取り組んでまいります。
○(酒井委員長) 報告が終わりましたので質疑に入ります。
(中略)---------------------------------------
◆(磯部副委員長) 2番の処分のほうをお聞きしたい。
この種の処分の報告もたびたび報告されると思うのですけれども、まずシステムの確認として、学校長の承認を得れば、個人情報が記載されている書類というのは、学校から持ち出せるのかどうか。
◎(入内嶋指導部長) 個人情報の持ち出しにつきましては、原則禁止となっております。しかし、学校の実情とか教師の仕事につきましては、学校長の了解を得、学校にある持ち帰り簿というものに管理職が記載させて直行や直帰をする。そして次の日に返したときには返却を確認して、持ち帰ることを許可するとなっております。
◆(磯部副委員長) 一定の条件を満たせば持ち帰れるということなのですけれども、承認を得て持ち帰った結果、紛失した事例というのは、あるのかどうか確認したいと思います。
◎(伊藤教職員人事部長) 詳細は把握してございませんけれども、許可を得て紛失したケースは、今のところ聞いてはございません。
◆(磯部副委員長) 今のところないということなのですけれども、万が一許可を得て持ち帰って紛失した場合は、どのような処分になるのか教えていただければと思います。
◎(伊藤教職員人事部長) 先ほど指導部長がお答えしたとおり、許可を得ると同時に、持ち出し簿に記入とか翌日着実に返すとか、持っていったデータをその場で消去するとか、いろいろ条件がございますので、許可があって持ち出して紛失した場合だけの状況では、どういう形で処分するかはなかなか決められませんけれども、場合によっては、処分はいろいろな状況を勘案して決めていく形になろうかと思います。
◆(磯部副委員長) 2番目の処分に関しては、許可を得ていないで持ち出したという事例ですから、先ほどもありましたけれども、研修とかマニュアルの徹底、日々の学校長の指導とかがあればなくなるのではないかと思っているので、ぜひ再度徹底していただければと思います。
(中略)---------------------------------------
○(酒井委員長) ほかに発言もないようですので、本件については、この程度にとどめます。