いそべ圭太  自由民主党 横浜市会議員(保土ケ谷区選出) 公式ホームページ

2017.10.06

総合審査 平成28年度決算第一・決算第二特別委員会連合審査会 平成29年10月3日

平成28年度の決算審査の統括質疑でもある「総合審査」に登壇し、以下の5テーマにおける当局の認識を確認しました。

(質問の要旨だけでなく、答弁の要旨も記載しています。)

1 データを活用した公民連携の取組
(1)「働くママ応援し隊」のウェブサイトを開設した経緯
【答弁】ただいま先生から御紹介いただきました市内企業の株式会社アイネット様から、共創フロントを通じまして、横浜市との共同研究により、子育て支援に役立つ市民への情報提供の仕組みを構築したいとの御提案をいただいたことを契機にいたしまして、開発をスタートさせました。
保育所探しに苦労した経験のあるアイネット社の社員の皆様と、本市の職員が、子育て世代の当事者目線を大切にしながら、データの効果的な活用について対話を重ねまして、ウェブサイトの開設に至りました。

(2)「働くママ応援し隊」のウェブサイトの市民への周知
【答弁】本市のホームページですとか、子育て関連のセミナー、あるいはイベントなどを通じまして、「働くママ応援し隊」というこのウェブサイトの特徴ですとか、便利な機能をアピールしまして、より多くの子育て世代の市民の皆様に、このウェブサイトのメリットを、伝えてまいりたいと思います。

(3)「データを活用し、公民連携で課題の解決をより一層進めていくべき」
【答弁】今回の取組では、民間の技術を活かして、データ活用により市民の皆様に有用な情報を提供するなど、公民連携で市民サービスの向上を図ることができました。
今後は、これまでの「共創フロント」と「I・ToP横浜」の連携を強化しながら、必要なデータを積極的に提供して、公民連携による課題解決の取組を、全庁的に加速してまいります。

2 消防車両等の適正更新
(1)更新年数を超過した救急車が車両トラブルによって救急活動ができなくなった過去
5年間の件数とその時の対応
【答弁】24年度から28年度までの5年間で、5件発生しています。
いずれの事案も直ちに近隣の救急隊を出場させ対応しています。

(2)傷病者の容態に影響した事案
【答弁】この5件のうち、医療機関搬送時に重症と診断されたものが1件ありました。
搬送先医療機関の医師から「傷病者への影響はない」との見解をいただいています。
しかしながら、万が一重篤な事案の場合には、傷病者への影響も懸念されることから、毎日の点検を確実に実施することにより、異常の早期発見や消耗部品の早めの交換等、引き続き故障リスクの軽減に取り組んでいきます。

(3)消防車両等の更新状況についての見解
【答弁】先生のお話のとおり、救急車をはじめとした消防車両は、災害等から市民の皆様の大切な命を守るために必要不可欠なものです。
厳しい財政状況ではありますが、適切な時期の更新に努めるとともに、維持管理の徹底を図り、安定した運行体制を確保していきます。

3 保育所における障害児の受入れ
(1)市内の保育所における障害児の利用人数
【答弁】29年4月1日時点では、511施設で1,360人の障害のあるお子さんを受け入れています。

(2)障害児の保育所入所に係る利用調整をする際の配慮
【答弁】利用調整に当たっては、他のお子さんと同様に保育の必要性を認定しています。
そのうえで、障害のあるお子さんの入所には、個別の配慮が必要なため、あらかじめ区役所の窓口で相談をしていただいています。
お子さんの状況や配慮する事項をお聞きして、保育所の受け入れ体制等を調整してから入所の利用決定を行っています。

(3)障害児の保育所利用についての保護者からの意見
【答弁】保育所を利用した保護者からは、「保育所での集団生活は、障害のある子どもの発達や成長に良い影響がある」との意見をいただいています。
一方で、職員の障害に対する視点の持ち方や障害特性への理解に不足があることから、「職員の障害への理解を高める取組みをしてほしい」といった御意見もいただいています。

(4)子どもの障害に合った安全な保育をするために、どのように臨むのか
【答弁】障害児の受入れ体制が確保できるよう本市独自の助成を行っています。
そのうえで、地域療育センターとの取組みや、保育所職員の障害児への理解を深める取組みを、更に進める必要があります。そのため、地域療育センターの保育所等への巡回訪問や障害児保育の研修等を実施しています。
引き続き、保育所での障害児の受入れが進むように努めてまいります。

4 多頭飼育の現状と問題への対応
(1)市内での多頭飼育による苦情の状況
【答弁】犬猫を5頭以上飼育しており、その飼育管理に関して平成28年度に区役所に寄せ られた苦情相談は、犬が17件、猫が23件の計40件でした。
主な苦情相談の内容は、ふん尿の放置による臭いや鳴き声、また、さらに頭数が 増えることへの心配などでした。

(2)28年度以降で飼育困難により複数頭の引き取りを行った事例
【答弁】動物愛護センターが複数頭の引き取りを行った事例は、平成28年度では、増えすぎによるものが犬で1件3頭、また、飼い主の病気によるものが猫で4件28頭あり、 1件当たりの引き取りは4頭から9頭でした。
平成29年度では、増えすぎによるものが犬は1件7頭、猫は2件17頭でした。また、飼い主の病気によるものが、犬は1件9頭、猫は4件36頭で、1件当たりの引き取りは3頭から19頭でした。

(3)多頭飼育問題が発生する要因
【答弁】多頭飼育問題が発生する要因としては、繁殖制限に関する飼い主の認識不足や、 経済的な理由により不妊去勢手術の費用負担ができない等が挙げられます。
また、動物への精神的依存が強いため、譲渡や行政への引き取り依頼ができず、 多頭飼育に至るケースもございます。

(4)今後の多頭飼育問題への対応
【答弁】多頭飼育問題の多くは、繁殖制限せずに増やしてしまったことによる鳴き声や臭いの苦情ですが、生活支援を要する方や高齢の方が飼い主のケースは、必要に応じ動物行政部門が福祉部門と連携し、飼い主に寄り添った対応をしてまいります。
また、ボランティアの皆様や動物適正飼育推進員の御協力をいただきながら、飼い主の皆さんに繁殖制限や終生飼育に関する啓発を行ってまいります。

5 情報提供に対する取組
(1)大口病院の事件を通して、外部からの情報提供について得られた教訓
【答弁】得られた教訓としましては、職員一人ひとりが危機管理意識を持つことや、迅速に対応するための体制づくり、日頃からの関係機関との連携が必要だということです。
また、情報提供等への対応についても、その内容が個人の生命・身体に危害が及ぶ可能性があるなど、緊急性や重大性等が認められる場合には、秘密の保持や個人情報の保護に留意しつつ、柔軟かつ適切に対応することを指針の中で定めております。

(2)外部からの情報提供についての市全体での課題認識及び対応
【答弁】健康福祉局や資源循環局の問題では、通報された方々の信頼を損なうことになり、大変重く受け止めております。
こうした問題を二度と引き起こさないように、コンプライアンス外部評価委員の方々から御助言をいただきながら、全局長が中心となって、業務リスクの洗い出しや、その対策の検討を進めております。
市民の皆様に安心して情報をお寄せいただけるように、しっかりと取り組んでまいります。

正式な議事録ではなく、インターネット中継から文字お越ししたやりとりとなっております。実際の発言は、今後作成される議事録とは異なる部分がございますので参考程度にご覧ください。

■読み原稿はこちらです↓
20171003平成28年度決算特別委員会 総合審査 読み原稿

※実際の発言は、原稿とは異なる部分がございますので参考程度にご覧ください。

■横浜市会録画中継↓
横浜市会インターネット中継

当日の質疑の様子につきましては、市会のホームページをご参照ください。

この間、質問の調整や調査にご協力いただきましたすべての市職員の方に感謝申し上げます。

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(質疑の様子)
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(市長答弁)