いそべ圭太  自由民主党 横浜市会議員(保土ケ谷区選出) 公式ホームページ

2012.01.24

中学校給食の実現に向けて(3)~北九州市の取り組み~

各自治体での事例を参考にするべく、北九州市の取り組みを視察しました。

北九州市では、親子方式による中学校の完全給食が実施されています。

全国の政令指定都市の中学校給食で、親子方式が導入されているのは、北九州市だけとなります。

小学校で作った給食を食缶を使用して中学校に運ぶ。

この方式は、新たな給食室を中学校に作る費用が必要ありませんが、各中学校に配膳室を作らなくてはなりません。

空き教室を活用して、リフォームする必要があります。

小学校の給食室での調理。(衛生上、中には入れません。)

中学校へ運搬するコンテナ。

コンテナ内に入れられた食器と食缶。

上記のあと、契約業者によって中学校に運搬されます。

写真がありませんでしたが、トラックの中はとても清潔でした。

中学校へ届くと配膳室に運ばれます。

配膳室で食品の温度チェック、盛り付け例の作成、検食へと進みます。

主食のみ、各業者の工場から直接中学校に運ばれます。

ご飯は、1名分ずつ飯盒炊飯のような容器に入れられ、出来上がってきます。

盛り付けの手間も省ける上、とても衛生的でした。

4時間目が終わり、給食当番が配膳室に給食を取りに来ます。

給食当番といえば白いイメージですが、ここでは黒い三角巾やエプロンを作成していました。

配膳室に入る前にアルコール消毒もします。

各教室での盛り付けや配布、休んだ生徒や余った分の対応については、小学校とまったく変わらない光景です。

この日のメニューは、チーズハンバーグでした。

生徒間のよいコミュニケーションも出来ていました。

北九州市の取り組みは素晴らしい。

視察参加者全員口を揃えての感想でした。

親子方式のメリットは、

①配送距離が短く、給食の温かさを確保した状態で提供できること、

②副食(おかず)は、食缶から注ぎ分けて配膳するため、量の調節ができること 、

③中・長期的に見ると他の方式よりも経費がかからないこと 、

④食育を進める上で重要な役割を担う栄養教諭や学校栄養職員を他の方式よりも確保できること、

などが挙げられます。

自校調理方式の次に魅力的なスタイルでした。

財政面など、デメリット部分もさらに調査をし、横浜で導入できないか検討していきたいと思います。