いそべ圭太  自由民主党 横浜市会議員(保土ケ谷区選出) 公式ホームページ

2012.10.04

中学校給食の実現に向けて(5)~名古屋市の取り組み~

名古屋市の中学校給食を視察しました。
名古屋市では、中学校給食のことを「スクールランチ」と称し、実施されています。
この「中学校スクールランチ」は、選択式の中学校給食であると考えます。
選択式ですので、お弁当を持参したい家庭はお弁当を、給食が必要な場合は給食を選択できます。
但し、タンパク質やカルシウムの供給源として、ミルク給食は全生徒必須となっており、年間の牛乳代として、平成24年度は、46,452円が別途必要となっています。
給食が必要な場合は、ランチカード(プリペイドカード)を10食分(2,800円)や20食分(5,600円)などの単位で事前に購入します。
メニューごとの予約数を把握して食材の発注をする必要があるため、実施日の3日前(土・日・祝除く)までに予約機にランチカードを挿入して予約し、食券を求めます。また、マークシートで1が月まとめての予約も行っています。


給食費(食材費)は、1食280円となっていますが、食材費以外の運営費として、1食あたり平成21年度約420円、平成22年度約375円となっており、費用が減っている要因は、食数が増えていることが挙げられるとのことです。
喫食率は、平成21年度55.8%に対して、平成22年度は57.4%となっています。
名古屋市では、各校にランチルームが設けられており、食事にふさわしい場として、生徒が楽しくくつろぎある雰囲気で会食できるように配慮されています。
ランチルームは毎日使えるわけではありませんが、月に何回か利用できるようになっており、視察先の中学校では、3日に1回とのことでした。
食事以外でも多目的に利用されています。

メニューは、ランチルーム用のメニューとしてAとBの2種類、教室用のメニューとしてCとDの2種類が用意されています。
AとC、BとDは同じメニューのときもあれば、違うメニューのときもあります。
この違いは、ランチルームでは配膳室が設けられており、その場で温かいものの盛り付けが可能となっています。特色あるメニューとしては、ラーメンやうどんなどの提供があります。

教室用メニューは、ランチボックス及び保温汁わんに入ったスープやどんぶりの具が提供されます。
この日のメニューは、Aがヒレカツ・パン・パインアップル・ベジタブルソテー・ハムのドレッシング和え・コンソメスープ・マーマレード、Bがチンジャオロースー飯・パインアップル・えびしゅうまい・春雨サラダ・チーズフィッシュ・コンソメスープとなっていました。
尚、教室用のCとDのメニューもランチルームメニューと同様でした。

ランチルームでは、Bメニューのチンジャオロースー飯が、その場で盛り付けし、提供されていました。
給食を選択した生徒は、食券と引き換えにランチを受け取り、楽しそうに食事をしていました。